無名のひと

海底47mの無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

海底47m(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

リサとケイト姉妹は、旅行先で意気投合した男友達ふたりに誘われ、ケージに入ってダイビングしてサメを観賞することになった。
怖がるリサにケイトは、元彼のストゥに退屈な女ではないことを見せつけてやれと焚き付ける。
テイラーの船に取り付けられている、年季が入ったケージを見てリサは不安になる。
禁止されている撒餌をし、男友達ふたりが潜ったあと、いよいよリサとケイトも海に入る。
船長からは、残圧計が50になったら引き揚げるため、100になったら教えるよう言い渡される。
海中で、魚の群れの美しさに感嘆するリサ。
サメが現れて最初は驚きはしたものの、安全なケージの中からごく至近距離で見るサメの迫力にふたりは大興奮。
しかし、もう引き揚げようという段になってクレーンが故障し、ふたりはケージごと海底に落下してしまった。
パニックになって呼吸が荒くなればエアの減りが早くなるため、怯えるリサを必死になだめるケイト。
そこは海底47mで、無線も届かない。
サメが来ていないかをリサが見張り、その間にケイトがケージを出て無線と連絡が取れる高さまで泳ぐことに。
船長は船員のハビエルに予備のウインチを持たせて救助に向かわせるから、ケージから出ないよう指示を出す。
しばらくして、船のエンジン音が聞こえ、置き去りにされたのかと思ったケイトは再びケージの外へ。
しかし、今度は船長と連絡が取れない。
そこへサメが現れ、ケイトは危機一髪でケージに戻ることができた。
すると、遠くに救助に来たハビエルの持つライトが見え、エアの残量の多いリサがハビエルを迎えに行くことに。
途中サメに襲われ、岩の隙間に避難してやり過ごすなどし、明かりのもとに到着する。
しかし、ライトが落ちているだけでハビエルはいなかった。
ケイトとの無線も繋がらなくなり、来た方角も分からなくなったリサはパニック状態。
突然サメが現れ、ハビエルが飛び出してきてリサをかばったものの、敢えなくサメの餌食にされてしまう。
ケイトとの無線が通じ、明かりが見えたらケージを叩いて音を出すよう頼むリサ。
ハビエルのエアはほとんどなかったものの、ウインチと水中銃を持って命からがらケージに戻ることができた。
ウインチを接続し、船長に無線で呼びかけると今度は連絡がついた。
ケージがゆっくりと引き揚げられていったものの、途中でケーブルが切れてしまい、再び海の底へ。
しかも今度は、リサの足がケージに挟まってしまった。
無線の届く距離までケイトが泳いで船長に連絡すると、ボンベを落とすから、それを使って救助要請している沿岸警備隊を待つように言われる。
また、ボンベを2本使うと幻覚を見ることがあるから互いによく観察するよう注意を受ける。
間もなくケージから離れたところに発煙筒とにボンベが落とされ、ケイトはボンベを無事交換することに成功する。
しかし、ケージまであと一歩というところでケイトはサメに襲われてしまう。
嘆きながらもエアは残り少なく、ケージの近くにまで来ていたボンベに手を伸ばす。
水中銃を使って、怪我をしながらもボンベを引き寄せることができた。
ボンベの交換が成功し、水中銃で怪我をした手はまだ出血しているようだった。
すると、サメから逃れられていたケイトの声が。
サメから逃げることはできたものの、サメに噛まれた傷で身動きが取れないという。
ケージの下敷きになっていた足を必死で引き抜いて、ケイトのもとへ泳いでいくリサ。
ケイトを見つけることができたものの、彼女の出血はひどくかなりの重症だった。
このままではケイトが死んでしまうと、リサはケイトを抱えて浮上していく。
途中発煙筒でなんとかサメを追い払い、潜水病防止のために途中五分間ほどその場に留まる。
浮上を開始し次の発煙筒を焚いてみると、なんとサメの群れのただ中だった。
なんとかサメと離れ、ようやく水面から顔を出すことができたふたり。
サメに襲われ、海に引きずり込まれそうになりながらも、ふたりは生きて船まで戻ってくることができたのだった。
──しかしこれは2本目のエアで窒素酔いしたリサの見た幻覚で、彼女はまだ海の底だった。
ようやく沿岸警備隊が到着したものの、リサはケイトとともに生還した幻覚を見て笑い続けている。
実際は、ケイトはサメに襲われて死亡しており、リサにとって都合のいい幻覚だったのだ。
その後、リサだけが生還することができた。




海底もの怖い。
海という身動きしづらい場所の、しかもほとんど明かりの届かない海底で、サメの危険に怯えながら、エアがどんどん減っていくなか、本当に来るか分からない助けを待つしかない状況ほんと怖い。
目印になる岩場から離れてライトのところまで泳いでいくのは、案の定どこから来たかわかんなくなるし。
あれはものすごい不安と恐怖だと思う。

リサはサメを見に行くのめっちゃくちゃ怖がってたのに、ケイトはかなり無理矢理誘ってリサが折れるといったオープニング。
ケイトにイラッとしていたら、今度は実際ピンチになった時のリサのひどいパニックにイラッ。
まぁ、パニックになってもしょうがないけども。
ドキドキハラハラ、思った以上に楽しんで見ることができた。
窒素酔いの話が出たときに何かありそうだなとは思ったけどいいオチだったと思う。
リサの幻覚だたとはいえ、2本目の発煙筒をつけたらサメだらけだったシーンは怖かった。
それにしても、沿岸警備隊ってあんな感じで潜っての救助なん?あの人らサメ大丈夫なん?
サメのことは嫌いになってもイタリアのことは嫌いにならないでください。
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