海底47mに落ちた檻の中から、無数の巨大サメの恐怖をこえて船にたどり着けるか。何度も絶望の底に叩きつけられる、極限状態での恐怖と絶望の連続がこの映画の特徴。
低予算ながら、全米公開してみたらまさかのスマッシュヒットとなった映画らしい笑
タイトル通り、海底47mからいかに海面までたどり着けるかのシンプルな構図。ただそこに、海底という暗闇に取り残された孤独感、ケージの外はもちろん中にいても襲ってくるサメへの恐怖感、傷口からの血にサメが寄り続ける、潜水病の懸念で一気に海面まで上がれない、空気はどんどん減っていく…幾度もふりかかってくる障害への“圧倒的な絶望感”、これがこの映画の特徴の１つ。
“海底”がまさに“絶望の底”という図式になっていて、次の手を見つけては、何度も何度もその絶望の底に落とされる、“絶望の連続”がもう１つの特徴。
暗闇からサメが突然出てくるシーンが何度もあり、その度に声を出してしまう自分笑。“尋常じゃない恐怖感”が自分が思う３つ目の特徴。特に、光を当てると周りが何匹ものサメに囲まれていたシーンは、夢に出てくるんじゃないかというくらい怖い…。
エンドはこの映画ならではの腑に落ちる形。映画としてのメッセージこそないものの、終始緊張感の途絶えない、シンプルに恐怖感が続く映画になっていると思う。
