なお

シン・ジョーズのなおのレビュー・感想・評価

シン・ジョーズ(2016年製作の映画)
2.2
数少ない映画好きの友人と共に不定期で開催される「クソ映画愛好会」、この日の3本目。

この日のラストとなった3本目は、なにかと「クソ映画」に分類されやすい「サメ映画」から。

✏️アトミック・シャークの誕生
サメ映画に精通する先輩諸氏からすれば自分はまだまだ、というか全然サメ映画なんて見てないのだけれど、同じサメ映画でもいろいろとグループ分けができることに最近気づいた。

1.制作陣はあくまで大真面目に撮ろうとしているがそれが空回ってしまい、その産物が一部界隈でカルト的な人気を誇るサメ映画

2.ハナから制作陣にちゃんとしたものを撮る気がなく、あえて狙って「B級」となるようなクオリティとしているサメ映画

この度『シン・ジョーズ』を見て、ここに新たに
「制作陣はあくまで大真面目に撮ろうとしているが、それが空回っているだけのサメ映画」というジャンルが加わることと相成った。

本作、(サメ映画としては)物語の骨子や俳優たちの演技力はもちろん、カメラワークやその他の映像表現は時代相応でかなりしっかりしており、「ちゃんといいものを撮ろう」という制作陣の努力の跡がちょいちょい垣間見られる。

だけれど…
自分がサメ映画に求めているものと、本作の内容がマッチしなかった感。

自分は別にサメ映画にしっかりとしたストーリー性や役者の演技などは求めていなくて、5分に1回はツッコミを入れたくなるような奇想天外な展開とか、捧腹絶倒のお笑いポイントがあればそれでいいと思っている。

サメ映画としての面白さも、単純にサメと相対するパニックホラーものとしても「全体的に中途半端」な出来に落ち着いており、あまり印象に残る作品にはならなかった。

☑️まとめ
新たなサメ映画のジャンルを発掘できたという点では、サメ映画への解像度がより高くなるきっかけにはなった作品。

ウケを狙いすぎると外しすぎる危険性もあるし、かといって変に高品質なものを作ろうとすると「コレジャナイ感」が出かねない。
かくも「サメ映画」とは罪深き映画ジャンルである。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★☆☆☆
🥲感 動:★★☆☆☆
📖物 語:★★☆☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★☆☆☆

🎬2023年鑑賞数:36(12)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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