odyss

夜明けの街でのodyssのレビュー・感想・評価

夜明けの街で(2011年製作の映画)
2.0
【キレイだけど浅い】

深キョンがどんな演技や表情を見せてくれるかという興味で見に行きました。が・・・

もう少し乱れたところを見せて欲しかったのですが、ちょっとクールに過ぎますね。肌もあんまり露出してないし(笑)。キレイだけど、なまめかしさがない。

岸谷五朗は、中年男が抱きがちな日常からの離脱願望だとか、深キョンと付き合いだしてからのめりこむように深入りしてしまうところを、よく出していたと思う。木村多江の奥さんも良妻に見えて、最後にさりげなくコワくて、いいですよね。

話の筋として、殺人事件を絡めているんだけど、最後での解決がいかにも作り事めいていて、全然リアリティがありません。また、それが不倫と結びつけられるところも、とって付けたみたい。

だから、最後での深キョンの決断も、まるで説得性がない。いっそ彼女を中年男を滅ぼす悪女にしちゃったほうが良かったと思うんですがね。

映像はキレイだし、深キョンもキレイに撮れてますが、そのキレイさが作品の浅さを体現しているようで、残念。
odyss

odyss