つん

作家、本当のJ.T.リロイのつんのレビュー・感想・評価

作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)
4.0
言い訳じみてはいるけれど、妄想癖と思えば合点はいく。
多重人格とは少し違うし、言い分としてはここが落としどころなんだろうとは思う。
こうやって、映画を使ってある程度自分の言いたいことを聞いてもらうという手段はアリだと思う。

詩にしても、名言にしても、何を言ったかと同じくらい、誰が言ったのかは人の評価を動かすところ。
現に彼女が、彼女としてフィクションで同じ本を出版してたとして、果たして同じようにベストセラーになったのか?ならなかっただろうな。
みんながそうであってほしい人物でなかったことは、落胆と非難の対象になるんだろうな。
自分の妄想に人を付き合わせちゃった。
そして、そこに名だたる著名人が沢山いた。
子供がつくような嘘でも、影響のある人が増えていくと大事になってしまう。

「サラ、いつわりの祈り」が、好きな作品なのはわたしの中では変わらないかな。
嘘のおかげでキャストも豪華だったし。
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