Marilyn

作家、本当のJ.T.リロイのMarilynのレビュー・感想・評価

作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)
3.0
1996年、アメリカの文学界に突然現れた謎の美少年作家"J.T.リロイ"の真実に迫ったドキュメンタリー。

14歳の娼婦サラから生まれ、自らも女装の男娼だった体験を元にした自伝的小説が話題になり、一躍時代の寵児となったリロイ。
しかし10年後、"J.T.リロイ"は実在せず、全てはリロイのマネージャーだった女性、ローラ・アルバートによる捏造だったことが発覚する。

日本で言う佐村河内的な事件。
昨日たまたま観たテレビ番組でこの事件を取り上げていて、懐かしくて観てみました。
2000年頃、こういう感じの海外小説が好きで、実際購入して読んだので、捏造だったと知ってかなり腹が立ったのを覚えています😅

ローラ本人曰く、自分は多重人格障害で、自分の中にいる少年を救うために執筆を始めたので、本名名義ではなくペンネームを使い、自分の容姿に自信がなかったので、リロイのイメージ通りだった夫の妹を代役に仕立てあげたとのこと。
彼女自身、幼い頃に性的虐待を受けたりして、色々歪んでしまったんだろうけど、開き直ってるようにしか見えず、今は本名で執筆活動を続けてるそうで、正直全部設定なんじゃないかと思ってしまいました😓
容姿に自信がないって言ってたけど、途中からダイエットしてイメチェン成功してるのにも…😅

確かに"J.T.リロイ"は中性的なカリスマ性があったし、小説も自伝的内容にしてはなかなか衝撃的なので、話題になるのも納得。
逆にローラが本名でフィクションとして出版してたら、ここまで話題にはならなかったかも🤔
まあ著名人やセレブたちにも支持されて、憧れてたミュージシャンや監督とも親しくなれたりして、歯止めが効かなくなってしまったのかな。
結局ローラの盛大な言い訳を延々と聞かされたような感じで、モヤッとしたまま終わったのが残念でした💦

ちなみに小説の内容は表現が抽象的すぎてよく分かりませんでした😂
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