Sworter18

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのSworter18のレビュー・感想・評価

3.8
ブルーインズの試合にもフェンウェイ・パークにも行ったことがあるが、なんというか「こんなやつら」ばっかりだった(ジェフの家族や友人を指す)。そこにアジア人として疎外感のようなものを感じたのだが、アメリカはアメリカだし彼らの特殊な団結力をこの映画を通して見ると、仕方ないことなのかなと今になって諦めがつく。いい意味で。ただの始球式がクライマックスに来ることの価値は、ボストンにとってのレッドソックスの大きさやスポーツと街の密着ぶりを体感できない日本人には100%理解することはどだいできない。
その「わからなさ」がこの救いようのない副題を生むのかもね。

脚を失った代わりに肩に大きなものを乗っけられたジェフ・ボーマンは、ある種アメリカのアメリカっぽさと葛藤させられたのではという気もするが、同時に極めて小さな人間どうしの軋轢と克服の道のりの描写がこの映画を普遍性のある人間ドラマの範疇にとどめてくれている。
それにしても、ジェイク・ギレンホールはさすが。

ボストンストロングを完結させたワールドシリーズ、最後にマウンドにいたのは上原浩治(エンドロールに登場)だということも覚えておきたい。
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