実話を元に、今も生きている人たちを描いた映画なので、特に驚く展開があるわけでもドラマチックなクライマックスが待っているわけでもない。それが人生なんだなぁという感想。
ボストンマラソンの爆発事件で両足を失った人の話だった。重たい話で観ていて辛いんだけど、誰が悪いとか事件そのものの経過を追わず、足を失ったまま続いていく彼の生活を淡々と追っていく。ラスト辺りではアメリカ色が強くなるけど、事件に巻き込まれて人生が傾いても生き続けていく人々が居ることを思い出させてくれた映画だった。内容は考えさせられるし俳優の演技も良いけど、だから映画がものすごく素晴らしいかと言うと、まあ普通かなぁという感じがしないでもない。
