雑記猫

仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦の雑記猫のレビュー・感想・評価

1.8
 「仮面ライダーxスーパー戦隊」と銘打たれているが、実際には『仮面ライダーエグゼイド』に仮面ライダー、スーパー戦隊両シリーズからパラパラと過去キャラがゲストで参戦しているという方が実態に近い。内容としては、25分くらいのエグゼイド特別編を1時間半に引き伸ばして、雑に過去のシリーズのキャラを入れ込んだといった感じで正直かなり厳しい出来。

 本筋はエグゼイドの登場人物の鏡飛彩/仮面ライダーブレイブと、過去に彼が担当した患者の少年との物語だが、途中の展開もオチもかなり釈然としない。また、仮面ライダー、スーパー戦隊両シリーズの過去キャラクターが多数参戦するものの、それぞれのキャラクターの特性がそれほど活かされるわけでもないので、クロスオーバーとしての面白みも薄い。さらに、舞台となるゲーム「超スーパーヒーロー大戦」の設定も、敵のショッカーの設定も悪い意味でなんでもありなので、話がどこに転がっていくのかがよく分からないまま映画が進み、観ていて興味が持続しない。

 この年を最後に仮面ライダーとスーパー戦隊の共演映画の制作がしばらく途切れることになるのだが、それもやむなしかなという出来。
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