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MEG ザ・モンスターのshihoのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
2.7
『君に会いたかったよ、MEG!』

ってレビューする気で観に行ったんですよ。巨大海洋生物なんてロマンじゃないですか。深海大好き♡

でもこれはね、駄目だわ。

古代に生きていたとされる超巨大鮫メガロドン。アメリカンセレブの投資によって中国の研究所が誰も入ったことのない深海に潜り込む。
しかし巨大ななにかの襲撃に合い、救助に行ったメンバーの一人を犠牲にして潜水艦は大破、我らが最強のハゲ、ジェイソン・ステイサム演じるジョナスは『何かがいた』と訴えるが取り合えってもらえず、今はタイで酒に酔いながら悠々自適な暮らしをしているところに、再プロジェクトでまたもや1年で離婚したという元奥さんが乗った潜水艦が巨大ななにか(当然MEGなわけですが笑)の衝突に合いシステムが故障、救助のエキスパートの彼は救助を懇願される。

最初「絶対行かないもん!」って言ってたジョナスだが、元奥さんが乗っていると知り、&奥さんの最後の通信「ジョナスは正しかった!」を聞き決死の覚悟で深海へ。

そこそこの巨大なイカで楽しませてくれたりしつつ、肝心のメガロドンはなかなかその全貌を表してくれない。
しかしいざ出てくるとわりと恐怖も驚きもないという残念さ。
ポンコツ鮫映画は観たことないけど、なんでこんないい素材の出し方が下手なんだろうと呆れた。
モンスター映画としてもスリラーとしても、良くない。
中国色が出すぎなのだ。
ネタバレは避けたいので細かいことはコメの方にします。

私が強く思ったのは、娯楽作品であるこのモンスター映画に、どれだけ中国スポンサーの意向が入ったかという事です。
おうおう中国よ、そんなに日本が嫌いかw
アメリカが中国マネーで作った映画であろうに、「中国は正義でアメリカは私利私欲のために動き、やりたいことやって、残りの後始末はステイサム(アメリカ)がやってくれよな!」
という雑さも感じる。
まるで国際社会への中国側の願望を見せられているようであった。

でもちょっと考えさせられた。
例えばハリウッド映画でのロシアの扱いは散々だ。まぁロシアのやってることを見ればほんとおそロシアなのであながち間違ってないと思うけど、ロシア人が観たらどう思うんだろうとも思った。
日本人はハリウッドの「アメリカ万歳」に慣れている。
親日家の監督も多いから何気に日本人の扱いも悪くない。
でも、アメリカだって現実世界では悪いことしてる。それを扱った映画は少ない。
そう考えると映画だけを通して「学び」を得ようとするのは偏ったスタンスになってしまうと思った。
別に、こんな事モンスター映画で考えたくなかったんだけど(笑)


後半のビーチ襲撃(カラフルドーナッツ≒浮輪(の中の人)食べ放題だねぇ☆

そこらへんに食べるものいっぱいあるのにわざわざ小さい獲物しかいないビーチに一直線に向かうメガロドンが何考えてんのかもわからんし、
「ここでアホな中国民衆殺しとけば文句ないでしょ?」なのか、
チャイナマネーに好きにされたアメリカ側の唯一の抵抗かわからんけど、
ビーチ襲撃するならもっと先にやっとこうぜ。

倒し方もツッコミどころ満載。
(ネタバレに書きます)

有名レビュアー様たちが仰っているように、今作はB級映画に振り切れなかったことがダメだったと思います。
モンスター映画のはずなのに中国の主張が強過ぎるのです。
リー・ビンビンをはじめ中国万歳過ぎ。
意識してなのか、中国にしてみれば日本は眼中にないのかわからんけど。

最初はメンバーの命を守ろうと必死だったのに、後半になるとB級路線でそれまで必死に守った命が次々あっけなく死んでいってその度に「ハハッ」っていう乾いた笑いしか出なかった。

メガロドン自体はただのでかい鮫で、魅力を感じなかった。
演出が下手。

リー・ビンビンは30代半ばかな〜綺麗だけど厚化粧だな〜と思って調べたらまさかの45歳でほわぁっ( ゚д゚ )?!ってなった。

アメリカが企画したのに中国マネーのせいでメガロドンが台無しになった作品でした。
リー・ビンビンと娘はおとなしく室内にいれや。
ジョナス(ステイサム)も人格がない便利屋みたいな感じで血の通っているキャラには感じなかった。

ちなみに、クソ長いエンドロールの後にも特に追加映像はありませんでした笑
ご参考までに☆
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