このレビューはネタバレを含みます
「メディアはニュースをチーズバーガーを売るのと変わらない消費者ウケするビジネスにしてしまった。バーガーショップを大きくしたければ、脂肪や砂糖や暴力を詰め込んで、太って刺激に慣れきった消費者が寄って来るのを待てば良いのだ。」
日本のメディアにも同じことが言える。
物事を大袈裟に報道して、どんな出来事でもカテゴリーに当てはめ、結論を求める。
まるで「この番組だけ見ていれば結論は出た。チャンネルは変えるな。」と言われている気分だ。
日本ドラマの台詞の応酬も、チャンネルを変える隙を与えない為にしか見えない。
どちらも、人々の感情をいたずらに煽っていることは同じ。視聴率の事しか頭にない日本のメディアに未来はない。
一見、アメリカの方が深刻な状況にあるように見えるが、核兵器を抱えているだけあって、映画に出て来るような報道機関があることも事実。日本に、この映画に登場するようなメディアは存在するのだろうか。
映像としては、字幕と吹替が混ざっていて、文字の種類や位置も統一されていない為、見づらかった。ナレーターだけ吹替なのかと思いきや、登場人物の吹替もあったり、同じ人物でも吹替だったり字幕だったり、、。
しかしながら、アメリカには、マイケル・ムーアのような個人だけに限らず、このようなメディアも生まれていると言う事実を知れたことは大きかった。日本のメディアからは、知ることが出来ない事実であろうから。