突然訪れる別れとつながる人間関係
3篇にわたって描くことでの人物描写の行く末が機微で傷を乗り越えていく過程がわかりやすい
失って見える夏の景色は意外と淡くなく結構鮮やかで風景がとても美しい
猫ちゃ…
サシャの死は残された者に平等であったかと言われると、そうではなくベルリンで最も沈んでいたローレンスがニューヨークでガールフレンドを作った時に、ゾエが離婚することを打ち明けるシーンで対比されているよう…
>>続きを読む曇りの夜明けは空気が青みがかっていて、身内の葬式では案外皆笑っていて、昼間の公園はどこか柔らかい雰囲気がして、日常は勝手に進んでいって、けれど決定的な喪失があって。
綺麗な映像と喪失の組み合わせがと…
部屋中に散りばめられたアートピースが光るベルリン、喪失の夏。小さな命がキラキラと弾けるパリ、停滞の夏。喧噪の中アンティークが煌めくニューヨーク、再生の夏。
足掻く気力も失った寝付けぬ長夜は続くけれ…
「世界との距離が掴めないんだ」
ぽっかりと穴が空いたような、自分だけが停滞しているような、そういう感じ
江國香織の神様のボートに「過ぎたことは箱の中に入ってしまうから、なくす心配がないの」という台…
ミカエル・アース監督の制作順を逆に追って鑑賞したことになるけど3本全てが好み。
その中でこの作品が一番好みかも知れない。
ある夏の日、ベルリンで暮らす30歳のサシャは突然倒れてこの世を去ってしま…
©Nord-Ouest Films - Arte France Cinéma - Katuh Studio - Rhône-Alpes Cinéma