ゆりな

サマーフィーリングのゆりなのレビュー・感想・評価

サマーフィーリング(2016年製作の映画)
3.7
元々、平日の深夜は誰も知らないような、ゆっくりとしたヨーロッパ映画が観たくなる。私が選ぶ時点で、映画好きには有名なので「まだ観たことある友達がいない」レベルのもの。

わたし、青色が好きなんですね。
ピンクより断然。今年は冒頭のサシャのように、真っ青のタンクトップにショートパンツで出かけたい。

ソフィア・コッポラの「SOMEWHERE」を思わせるような、爽やかな青い朝の始まりとフランスの街並みに乗っけからやられた。騒々しくない、ゆったりとした音楽。心地いいなと思ったら、下記は記事より。
ーー監督のミカエル・アースは、いくつかのインタビューで、「自分にとって音楽は何よりも大切」「音楽のような映画を作っているつもり」というふうに答えている。

当たり前だけど、冒頭は終始みんなサシャの突然の死に目を潤ませているところがリアルでいい。ハリウッド映画ならこうはならない。

DIZさんの感想あった「何気ない日常の中に幸せってあるものだし、傷ついた言葉を癒すのは何気ない言葉の中にあるもの」がその通り。

この映画で、何度かパーティーしていて明け方帰ったり、空が明るんで来るシーンがあるのだけど。
わたしはあの眠さと朝日の不快感が嫌いで、クラブで遊んだときとか全く楽しくないときは尚更で。ただもう宅飲みだとか友人といて朝帰りはあっても、クラブの朝帰りは年齢的にもないんだろうなぁと、ぼんやり思った。
なくていいし、その頃の自分にも「もうないから大丈夫」と言ってあげたい。話逸れた。

ミカエル・アース、デビュー作なのね。冒頭が良すぎて期待してしまった感はあるけれど、全体的に好きな雰囲気だった。
ゆりな

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