Hideko

1992年のHidekoのレビュー・感想・評価

1992年(2016年製作の映画)
4.5
原題: 1992

2020年 MyFFF “STAY HOME edition”にて鑑賞。
25分9秒 ショートフィルム。

お父さん、優しい〜😢♥️

LGBTQがテーマと思いきやそうではなく親子愛でした。

前半からかなりの部分を割いて、17歳のマルタンと高校の指導員 ドミニクの関係を描き、かなり際どいシーンも含まれていたのでてっきり…。それに父親は朝寝ると言っていたところから夜勤で仕事をして、息子のことが分かっているのか?と。買い物を頼む口調も素っ気なかったですし…。

その父親が、息子が普段から撮影しているビデオカメラの映像をたまたま観て…あの際どいシーンを見つけてしまいます。その時の父親の表情は無表情ではないですが、なんというか達観した表情というか…。

そんな父親が息子を新聞配達?の夜勤の仕事に連れ出し、手伝わせ終わった後共に朝食を摂る。ハッパはダメだと注意したけれど息子の性的嗜好には一切触れず。ただ、若い頃は自分も色々あった…みたいなことを言うだけ。『北風と太陽』の話があるけれどお父さんは明らかに太陽でした。カフェでの朝食の後、仕事終わりの車の中でマルタンが父親を撮影します。「撮るなよ」と言う父の言葉を無視して無心に撮り続けるマルタン。撮影された父親の横顔がとても温かかったですね。『君の名前で僕を呼んで』のラスト近くの大変印象深い父子の会話を思い出しました。

タイトルになっている1992年。何を表しているのかな?監督の人生に個人的な何かがあった年かも知れないし、LGBTQが世界に広く認められ始めたたのはつい最近ですし…。うーむ🤔

こんな親御さん本当に羨ましいです。私の母は爆弾低気圧の北風でしたから…💨😣
Hideko

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