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ザ・インターセクションズのCinemanのレビュー・感想・評価

ザ・インターセクションズ(2016年製作の映画)
2.1
これはですよ、「インターセクション交差点」ではなく、「detour回り道」がタイトルじゃないと、脚本の妙が伝わってこない作品なのです。
このタイトルには、序盤から最後のオチまでの道路上での回り道と、彼らがやろうとしている行動の回りくどさの両方が入ってるので、作品のキーワードなんです。

作風としては、主人公のストーリーラインは60s、旅のダチはなんだか80s、そして親父とか全体の雰囲気は2000sみたいなごちゃ混ぜ感のある不思議な世界観。
というか、監督の影響受けたポップカルチャーのクロニクルが開陳されている。

出てくる女性像がまあ...ひどい。

そして不憫な親父。こういう筋通らないけど、俺の幸せ見つけるみたいな不条理劇も何年代なんだかの系統ですよね。

親父を演じたStephen Moyerを追って見たんだけど、確かに表向き怪しそうで実は..な二面性は彼の王道の役で。ただ、60s風主人公に対して、ちょっと現代っぽすぎたかな雰囲気がね。
揉み合いで殺してしまうシーンは、スロモまで使って誇張する必要なかったような。

なんというか、キャストたちが脚本入り込みを気に入って出演したであろう感じはわかる。
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