すがり

ザ・インターセクションズのすがりのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・インターセクションズ(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

運命が分岐して展開するというからどんな映画にしてくるのかと、自分の頭で足りるだろうかと気構えして観たが、おそらくはこれが良くなかった。

最初に想像していたのはやはりメメント。
ああいうお手本というか参考がこちらにもあるからどうしても基準が出来てしまう。

時系列がズレて描かれていただけというちょっとしたがっかり感もあるが、単純に物語も面白くない。
二画面以外に映画を構成する要素がそこそこ中途半端で全部もやっとする。

義父も結局殴り合いに応じるような男だから実は家族を愛していたみたいなことされてもピンと来ない。
名言を残そうとしたのか気取った台詞も多いがどこかで聞いたようなものばかり。

最後ではかなり冷めていたので後付けネタも語りもついていけず、驚いてしまった。

観終わってみてこのあらすじから自分がどういうものを観たかったのか振り返ってみると、
分かたれたそれぞれの運命が全く違う道を辿りながら、一つの同じ結末に向かって収束して行く。
そういう映画。
家族要素があるのだからそれも利用して報われぬ愛情という悲壮感を伴っていればなお好み。

……。

つまり二画面のバタフライエフェクトが観たかったのだと気付くと期待しすぎたのかなと思う。
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