健多郎

インバージョン 転移の健多郎のレビュー・感想・評価

インバージョン 転移(2015年製作の映画)
2.5
記憶を遡るはなし

ジャケットを見ての通りジャンルはホラーなんだけど、観た感想としてはホラーよりもSF要素が強かった
開始時点で物語はラストシーンであり、記憶の一切を失った主人公が部屋に遺された手がかりから記憶を少しずつ取り戻し回想していく…というメメントっぽい手法(遡る時系列はメメントとは違う)で展開するちょっと珍しいホラー
ただし、設定も手法も面白いと思うんだけど、いかんせん時系列が非常に分かりにくかった…

とある何かに感染してゾンビっぽくなった人間は自己がなくなり同一化されるという設定で、主人公もそれに感染してしまっているために自分以外の記憶もバンバン回想されてしまう
お陰で時系列も場所もめちゃくちゃ分かりにくい
映画ではなく、全く同じ設定でゲーム化したほうが恐らく分かりやすいし良作になると思う
記憶を逆行する演出もゲーム的だったし

何度も書くけど、時系列が分かりにくかったのでスコアは控えめにしました
でも設定は良いですし、絶望的な現状の中にほんの少しの希望を残すラストも好きです
健多郎

健多郎