幸せな夫婦、事故で無くなった夫はシーツを被った幽霊となり、家を彷徨う。
とても静かな映画。
台詞も少ないけど、環境と流れる時間が物語る。
放心したように見える妻を眺めることしか出来ないその姿が切ない。
新しく暮らし始めた親子に、出て行けと言わんばかりにポルターガイストを起こしたシーンが唯一感情が見えた。
周りの環境の声だけ。
幽霊は何も語らない。
ただ妻を見守り、2人の家を彷徨うだけ。
この家と土地の歴史を眺めてまた辿り着いた。
最後、妻の遺したメッセージをみて
成仏した幽霊は何を見たのかな。
この設定だけならもっと簡単なストーリーになると思うのに、過去を遡ったり記憶の追体験をして死んだ幽霊ですら見えるようにすらした意味は何だろう。
記憶してもらうために遺した物なんて何の意味もないけど、それでも成仏するに足りる大きな意味があると思う。