こと葉

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのこと葉のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

なんだこれは。
一番好きな映画だって仰ってたからみたけど、なるほど。わからん。

不思議な画面のサイズ、ほとんどない台詞、かと思えば急にべらべら喋りだすベートーヴェン(ではない)、不協和音な音楽、胸にたまったため息を深々と吐き出してしまうようなこの余韻というか後味というか。とりあえず画面から目が離せなかった。そして動悸がすごい。
なんなんだろう、この作品。わからない。

わからないものって、自分の中にその引き出しがないか、とんでもなくすごすぎて理解の範疇を超えてるか、自分の常識と一致しないか、とりあえず今までの考え方のままでは理解できないってことで。わからないってことは、それについて考え続けられるってことで。
わからない、だからこそおもしろい、と思うけど。
わかりやすくわかりやすいものを最近は好んで思考放棄してしまいがちだったからよくないな、と改めて思って。
ほんとうに、自分と違う考えの人の考え方を考えるのはむずかしい。自分と全く同じ人間っていないから、他人ってむずかしい。この映画をみて、なにを思ったんだろう、って。すごく気になる。
一番わからないのは人間だなって思いました。
うまく言語化できない。

たぶん主題はそういうことじゃないんだろうなぁとは思いつつ。
なにもわからなかったから、"わからない"について私が思ってることを書いただけの文章になった。

今まで私が映画に求めてきたものとは全く違う価値観なんだろうなと思う。
スコアつけれんのやけど。


ストーリー性 4/5 ×2
音楽 3/5 ×2
キャラクター 3/5 ×2
泣ける 3/5
笑える 3/5
考えさせられる 4/5
もう一度見たい+2


いろんな人の考察みて、なるほどな!と思ったことがいっぱいあったし、"わからない"で止まるのが最大の思考放棄だな…と反省。

こんな構成なんだから一挙一動、どのシーンどのカットにも意味があるんだろうなとは思ってたけど、自分なりにでもその意味を見出せなかったのがくやしいなぁ
こと葉

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