みる

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのみるのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

観たかったもの、やっと観れた。

こちらが驚くほど淡々と、静かに進んでゆきます。でも、それが本当に、この映画にピッタリあってる。まず、オバケのルックスが斬新すぎる。斬新って言うか、誰もが思いつくような、オバケといえば!みたいなルックスなのに、こういうオバケ、実写映画ではじめてみた。素朴すぎる。質素すぎる。チープすぎる。でも浮いてないし、むしろ映画の雰囲気に馴染みまくってる。
女性がパイを食べ進めるシーンは、こう来るかーーーって言う感じ。登場人物たちの感情表現が、いやに生々しくて、なのにこちらに媚びてくる感じがない。自然さが、唯一無二って感じでした。
オバケの時空を超えた長旅のあと、オバケが2人になった時、古い方は家に執着したまんまだった。だけれど、新しい方は女性について行ったのかな?ドアが閉まった後、居なくなっていた。
固執する対象が変わっているのも、面白いというか、切ないというか...。
最後、オバケがメモを取りだし成仏したのを見た時、なんだか自然と泣いてしまった。自分でもなんで泣いてんだか分からないまま号泣。
メモの中身は結局私たちにはわからずじまいだったけれど、彼には、メモを見るというその行動こそが重要だったのかもしれない。

なんとなく、通ぶってる映画好きが勧める映画、というイメージがあったけれど、これは良かったなあ...偏見、ダメだ...笑笑
みる

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