すだめ

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのすだめのレビュー・感想・評価

4.5
久々の映画鑑賞、久々のレビューとなりました。

ずっと気になってた本作がアマプラに来たので鑑賞。
以前「私はゴースト」を見たと親友に言ったら、「布かぶったやつ?」との返事で、何それ?と気になってた。

非常にアートで意欲的で実験的な映画でした。
セリフは控えめで、ワンシーンが長くてスロー。
まるで絵画を鑑賞しているようだった。

だからこそ、自分はそのワンシーンワンシーンの絵面から伝わってくるオバケ夫、そして妻それぞれの切ない気持ちにガンガンにガッツリと、どっぷりと感情移入してしまって、もうひたすらに涙が止まりませんでした。
布をかぶって表情も分からず、セリフもなく、ただそこに佇んでいるだけなのに、これほどまでに気持ちというのは伝わってくるものなのかと、衝撃的です。
これを書いている今この時も、思い出して泣いてるくらいです(笑)

どうしてこんなに己の心を穿つのだろうと考えたところ、自分も主人公のように突然死してしまったら、同じようにただ家族の様子を見守りに現れたいし、自分を可愛がっていてくれた自分の祖父も恐らく、同じように見守ってくれているのではないかと常日頃思っているからだと思います。


まぁあの、正直後半の物語の展開に驚いてしまって泣くの忘れてポカーンとしてしまったのは否めないのですがw
愛の深さがなせる耐久力なのでしょうか。
それにしても壮大すぎる…!


映画はアートだ、と感じさせてくれる作品で、個人的ランキング上位に食い込んでくる映画に出会えました。感謝!

書きわすれてたけど、BGMも素晴らしい。オルガンの音色がヤバイです(語彙力の無さ(いつものこと))
すだめ

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