前髪メガネ

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの前髪メガネのレビュー・感想・評価

4.4
大胆な間の取り方と多くを語らないセリフの少なさ。
空気感や表情などの視覚で物語や時間を進行させる手法を成立させてて物語の視点でもあるゴーストのこの世に干渉できないもどかしさが表現されてて引き込まれる。

小説の様に観ながらも想像させられる展開なので苦手な人には苦手かも。良くも悪くも不親切。

シーツを被った所謂"おばけ"の姿で愛し合ってた女性を見守りながらも移りゆく時間に置いていかれ孤独を感じながらも一途に想い続ける姿は庭に根付いた植物みたいで優しくも無心で。
シーツで表現も見えないからこちらの想像でしか感情が読み取れない。
もしかしたら観る時のこちらの気持ち次第では別の物語に見えたりするのかも?思い返してそんな気もしました。

とても静かな映画。
前髪メガネ

前髪メガネ