このレビューはネタバレを含みます
彼の遺体が白い布を被ったまま、特別な演出もなくひょっこり起き上がる所でおっ、と心を掴まれます。
古典的な「おばけ」の装いをスタイリッシュな画面に収める事で逆に成立させてしまうというこのアイデアでまず勝利。
何らかの想いを持ったまま死んでしまった彼が時間の軛から解き放たれ、過去も未来もないまぜになった遥かな旅を経て、ようやく召されるまでのお話…なのでしょうか?
色々と考えを巡らしてはみるのですが、ゴーストの自分をさらに眺める自分が出てきた辺りでギブアップです。
余りにも長いカットと与えられる情報の少なさに、さすがに退屈してしまいました。難しかったです。