チィ

ロミオとジュリエット 前篇のチィのレビュー・感想・評価

4.0
シェイクスピア没後400年記念。製作費10億円超え。オールイタリアロケ。
ロミジュリ好きとしては観ないわけにはいかない。
ロミジュリの映画というと、ディカプリオ様の現代版か、オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティング版、イメージ通りなのが白黒のローレンス・ハーヴェイ版だったかな?
どれも違う色だけど、基本は同じだった。けど、これはだいぶ色々なロミジュリの常識を覆された。

まず開始早々のシーンが霊廟。ラストシーンの直前。
えっ!?そこから始まる!?前篇と後篇間違えたかな?と思わず確認した。
確かに、通常の映画ではよく使われる手法だけど、ロミジュリでは観たことない。
しかもそこから遡るのがなんと2週間前!出会ってから死亡まで2週間あるということ。
冷静に考えれば無理のない期間だけど、確か2、3日だったはず。

しかもしかも、ロミオに弟がいて、ジュリエットに姉がいる!パリス伯爵と婚約したのは姉で、ベンヴォーリオが出て来ない!

他にも細かく違うところ多々あり。
でも軸は既存のストーリーだし、重要なセリフはちゃんと使ってる。

これが本当のロミオとジュリエットのストーリーなのか?
確かに前に読んだ「ジュリエット」という小説に似てるような気はするが。

なんか色々と衝撃だった。でもロミオもジュリエットも可愛いし、引き込まれてしまった。後篇へ。
チィ

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