滝和也

封神伝奇 バトル・オブ・ゴッドの滝和也のレビュー・感想・評価

3.2
九尾の狐、
人心を乱し、
天下を騒がす時、
大いなる乱
始まる…。

「封神演義」古代中国に伝わる伝説の奇書の映画化でございます…。藤崎竜の描いた漫画をご覧の方には、それなりに楽しめる作品ですが…。それ以外の方には何事かわからないかも…。

中国古代史に残る最初の王朝、殷。その末期、黒龍に魂を売った紂王と九尾の狐の化身、皇后妲己により圧政がひかれ、人民は苦しみの極致を迎える。仙人である太公望は西岐の国の軍師として、殷を倒さんとするが…。

藤崎竜の漫画が好きだったんですよ。勿論その実写化ではありませんが、お馴染みのキャラ達がでてきます。しかも太公望姜子牙にジェット・リー、妲己にファン・ビン・ビン。紂王にレオン・カーフェイと香港映画が誇るスターが参戦なのですが…。

これは微妙…。ジェット・リーはあまり活躍しません!雷震子こと姫雷、那宅、楊籤の三人が活躍する中華版ジャスティスリーグかアベンジャーズでした…。妲己も活躍しません。メインの敵キャラは申公豹。しかも劣化版…雷光鞭も持ってない…豹に跨ってたから期待したんですが、ハルク化しちゃいます…。

アベンジャーズがやりたかったんだろうなというのが丸わかり。嵐のようなオールCG。しかも雰囲気はジャスティス!アクションの嵐だけどアニメみたい…技術も微妙なところ沢山。唯一妲己が出てるとこは、よくできてるかな…。女優さんの名前の通りエロスが湧き出る役ですし。綺麗で妖艶、妲己に見えました(^^)

ストーリーもそもそも2時間の尺で入るわけないので、週刊少年ジャンプで打ち切りだったらこんな感じの終わり方だろうと言った所で終劇マークが…。途中もありがちな話の上、とっちらかってるので楊ゼンが酷い扱いに…。言い出したらきりがない。

要は今回は前フリです。次作がないと評価しようがない。壮大な群像劇でもある封神演義を1作では無理。

で…次作あるのか?これ…。
滝和也

滝和也