イチロヲ

温泉おさな芸者のイチロヲのレビュー・感想・評価

温泉おさな芸者(1973年製作の映画)
3.0
旅行費を稼ぐために伊豆へとやって来た女子高生(田辺節子&沢リミ子)が、置屋の娘(深田ミミ)と共に芸者となり、大人顔負けの活躍を見せていく。東映のお色気芸者シリーズ第6弾。舞台は静岡県伊豆市の天城温泉。

本作では、メインキャラクターが新人女優に交替。怖いもの知らずの現代娘を元気溌剌に演じており、あのねのねのお笑いフォーク「赤とんぼの唄」をフィーチャーしているところに時代が感じられる。

芸者小屋に引き入れられた女子高生が、多種多様な客人をうっちゃっていく喜劇。手練手管を教える武智豊子、堂に入ったエロ医者ぶりを披露する山城新伍、ひたすら芸者遊びに興じるたこ八郎。必要最低限度の要素を踏まえているので、安心感を覚える。

だがしかし、女優のヌードを含めたエロ要素が封印されているため、全体的に物足りなさがある。若手女優の七転八倒、猪突猛進ぶりを鑑賞する分には楽しめるが、女性の肌色がないことの寂しさも痛感させられる。
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