スギノイチ

赤い波止場のスギノイチのレビュー・感想・評価

赤い波止場(1958年製作の映画)
3.4
『波止場』の日活翻案と見せかけて実は『望郷』の翻案(巧妙な手口)。
同じく『望郷』の翻案である新東宝『黄線地帯』の超美術には劣るものの、大量のエキストラを使って神戸の町並みをカスバに見立てた撮影は見応えあり。
(『第三の男』風に画面を斜めにしたりと、いちいちバタ臭い)

メインヒロインの北原三枝は清純人形のようであまり面白くない。
一方、情婦イネスの役は中原早苗が演じていて、さすがに堂に入った横恋慕ぶりだった。
岡田眞澄の仇を取らんとする清水まゆみの件は本作オリジナルだが、まさかの格好良さ。
女性陣では一番良かった。
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