ISSHIN

血のお茶と紅い鎖のISSHINのレビュー・感想・評価

血のお茶と紅い鎖(2006年製作の映画)
4.2
人形を愛してしまった白ネズミが愛おしい映画。

生と死を行き来する、寓話的な物語。死は生の持つ創造性を突然奪い去る。生はそれを取り戻そうとする(宗教)。
そんななか、死の側に立っていたはずの白ネズミが、生が生み出した人形を愛し始める。……なんか良い。
初めと終わりに実写の人間が描かれるのは、ストップモーションのもつ、命のないものに命を宿らせる作業という、歪な美しさを際立たせるためなのか。それをメタ的に捉えられたのは面白かった。
不気味なんだけど可愛らしい。良いですねぇ。
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