Haman

血のお茶と紅い鎖のHamanのレビュー・感想・評価

血のお茶と紅い鎖(2006年製作の映画)
4.1
白ネズミとクチバシのある茶色ネズミ(?)が人形を奪い合う話。植物に喰われそうになったりカエル仙人が心臓をストックしていたり、奇々怪々なメルヘン世界がどこか耽美でたまらねえの。あと幼少期にシーマンをやってから人面フェチとして生きてきたんだけど、この映画は人面向日葵、人面鳥、人面蜘蛛なんかの人面類がいっぱいで大変キモくて大変よろしゅうございます。
ほとんどの悪趣味コマ撮り映画に言えることではあるが、やっぱりシュヴァンクマイエルからの影響が如実。スタジオライカやウェス・アンダーソンみたいな完成され尽くしたストップモーションもモチのロンで愛してる。でもこういう粗があって面妖さが画面を突き抜けてくるやつが最高に性癖を刺激してくるのです。ハンドメイドな禍々しさが半端ねえの。
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