ちろる

ギリーは幸せになる/ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常のちろるのレビュー・感想・評価

3.7
里親を転々としてきたちょっと生意気女の子が主人公。
なんか見たことあると思ったら「優しい本泥棒」の主人公だった、ソフィー・ネリッセ!
ここでも再び養女役だったのね。

ほんとは心優しいのにめちゃくちゃ意地悪なふりして、
ほんとは差別なんかしないのに黒人嫌いのフリして、
ほんとは賢いのに、勉強できないふりして。
そうなってアマノジャクになってしまったギリーの心の内を知るとちょっと切ない。
そして、なによりそんな可愛げのないギリーに温かく寄り添って、大きな器で見守るエイムをら演じたキャシー・ベイツの存在感が最高だった。
そして、担任のハリス先生を演じるオクタヴィア・スペンサーのクールで、かっこよすぎる振る舞い、ビル・コッブス演じる盲目の隣人、そして義理の弟となる無口な天使ウィリアムと、実の祖母グレン・クローズまで、、彼女を取り巻く人間たちの温かさが身に染みる。
本当に描いていたハッピーエンドはそう簡単に訪れるものではない。
ギリーが一番夢見ていたそのハッピーエンドは一生手に入らないのかもしれないけれど、その代わりにきっとそれ以外の宝物を手に入れた!
そんな人生の悪戯が巻き起こす愛のエンディングにらになんだか勇気が湧いてきました。
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