紫陽花

ワイルドライフの紫陽花のレビュー・感想・評価

ワイルドライフ(2018年製作の映画)
5.0
一人息子がどこまでも健気で、最後の場面は泣けました。ダメ親と言ってしまえばそこで終わるし、子供側からの視点だと本当にしんどくて辛いんだけど、一つ掛け間違えたボタンは修正が効かないように、ふとしたことがきっかけで、描いていた人生が壊れていってしまうこともあるんだなと。
写真館のご主人が、人は幸せな瞬間を永遠に残そうとして写真を撮るって言葉が凄く印象的でした。いつも気にかけてくれる同級生女子も優しくて、淡い恋心も可愛くて、長回しの時間も程よくて、傷みを感じつつも温かい作品でした。