マッシモ

グッド・ネイバーのマッシモのレビュー・感想・評価

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)
3.0
やらせパラノーマル•アクティビティな映画。クソガキ二人が隣人のお爺さんの家に勝手にカメラと電子機器を取り付け、擬似的にポルターガイストを引き起こしお爺さんが驚くさまを撮ってやろうという趣旨の一本。

【キャスト】
ハロルド・グレイニー(被害者):ジェームズ・カーン
キャロライン・グレイニー(ハロルドの死に別れた奥さん):ローラ・イネス

イーサン・フレミング(主犯格1):ローガン・ミラー
ショーン・ターナー(主犯格2):キーア・ギルクリスト

【ストーリー】
高校生のイーサンとショーンは近所のハロルド爺さんに行き過ぎたドッキリを仕掛け驚く様を撮影して有名になろうと計画していた。

金持ちの息子ショーンが機材を準備し、ハロルド爺さんが出掛けている隙にカメラとドッキリ用の機材を家に忍び込む。

仕掛けは成功、彼らは早速、ハロルドの前でドアをバタつかせたり勝手に音楽を流したりとポルターガイストの限りを尽くしていくのだが…。

【総評】
(ストーリー進行)
序盤から裁判のシーンが直々挿入され、主犯の2人が裁かれているシーンを回想しながら物語が進展して行く。展開から2人が裁かれているようにしか見えないのでコイツらが何かしでかすであろうとずっと示唆される。

合わせて、ハロルド爺さんの過去も描写される。イーサンは嫌なクソジジイだと話していたが(これはイーサンが両親の離婚の原因をハロルドのせいだと逆恨みしている為。)、妻が病気で倒れ必死に看病していた良き夫像が段々と浮き彫りになっていく。

(全体感)
本当に救いようのない話。主犯格がクソである点はさておき、ここまで噛み合ってしまうダーゲットも気の毒でならない。

確かにハロルドは捻くれてはいるがそりゃ嫁さんが先立って独り身でいたらあぁなるやろと。真横に陽気なメキシカン夫婦でも引っ越して来ないと雪解けなんてしないですよ。はぁ。可哀想で仕方ない。

そして、今時の迷惑系YouTuber並みの品性しかない二人組への判決もこれまた温い。もっと厳罰に処す方法は本当にないんですかね。後味の悪いラストでしたよホント。

【あとがき1】
ガール•イン•ザ•ベースメントみたいな事が平気であるアメリカさんですが、義勇に狩られて他人の家にズケズケ入って行くのは如何なものかと…。

【あとがき2】
ハロルドの奥さん役はドラマERでケリー•ウィーバーを演じていたローラ・イネス、たまさかこうして昔見ていたドラマの誰かを見つけるとなんだかとっても嬉しい気分になる。
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