バナバナ

女は冷たい嘘をつくのバナバナのレビュー・感想・評価

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)
4.2
ジオンは医者の夫と離婚し、一人娘のダオンを巡って親権を争っていたが、親権は夫に下ってしまう。
しかし、それでも娘を渡さずまだ一緒に暮らしていたが、ある日忽然と娘とベビーシッターのハンメが消えてしまった。
警察に届け出ようとしたジオンだったが、自分の弁護士や警察からも、子供を夫に渡したくない余りに誘拐騒ぎを起こしているのではないかと疑われ、自分で探そうと一人で奔走するが…という話。

韓国って、中国人の観光客を昔の貧乏なイメージでまだ見ているのでバカにした態度を執るから、中国人観光客のリピーターが少ないそうだが、
日本人嫁も韓国人との実家の付き合い方を苦労している話をよく聞くし、田舎だと余計、海外から嫁いできた嫁はただの労働力としか思ってなさそうですよね。
お隣の家族は幸せそうだったのに、嫁ぎ先次第で運不運がメッチャありそう。

かくいうジオンの方も、夫は自分の子供に愛着を持ってないのに、義母が欲しがるから親権獲っただけで、子供にまるで無関心だ。
ハンメの形跡を追うジオンは、彼女の精神状態も分かってきたので、よりダウンの現状が大丈夫なのかと恐怖に慄く。

ハンメの今彼も金出すでもないし、アレを紹介するだけで、なにをハンメの味方を装ってるんだ!と思ったし、
警察も、日本でも初めて相談した担当者が外れだと、被害届もなかなか受け付けてくれないのは同じだし、逆に自分が疑われてしまうなんて無茶苦茶怖かった。

ジオンが最後ああいう行動を起こしたのは、立場は違うけど、同じ年頃の子供を持つ母親としては気持ちがよく分かったからで、ここまで追い詰められてしまったハンメも可哀想でした。
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