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泥棒役者のhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

泥棒役者(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

彼女と幸せな同棲生活を送っていた元泥棒のはじめは、泥棒時代の先輩に脅され盗みを手伝わされることになる。しかし、入った家で家主や訪問者に次々と姿を見られてしまう。咄嗟に嘘をついてその場を乗り切ろうとするが、次第に逃げるタイミングを失ってしまい...

ドタバタ感が満載で笑える映画だった。序盤ははじめの弱々しいところや、その場をノリでやり過ごそうとするところにムカムカしていたが、段々と気にならなくなっていた。ドタバタ劇を繰り広げる脇役陣の演技が素晴らしく、特に最後の方はずっと笑っていた。

1番面白かったのは、はじめがついた嘘で勘違いした編集者とセールスマンが、絵本作家の前園先生のことをボケたお手伝いさん扱いしたところ。面白すぎてあのシーンだけ何回も見たいくらい。

コメディに重きを置いた作品ではあるものの、伝えたいことがちゃんと伝わってきて、感動もある映画だった。過去と向き合い、受け入れて今を生きること。過去の自分を今の自分と切り離すことはできない。過去の自分がどんなに愚かだったとしても、過去があったから今があると思えるように生きていきたい。
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