昼行灯

木乃伊の恋の昼行灯のレビュー・感想・評価

木乃伊の恋(1970年製作の映画)
3.8
もうこの頃から後期感出てきたな~!渡辺美佐子が右を向いて、そのあと彼女が見ている対象である車のカットが入り、それが左へパンすると渡辺美佐子と見ていた対象であるはずの車が同時に映っているところなんかもうほとんど陽炎座みたいだ😭✊

ミイラを蹴鞠するところとか、ショックを火山で表すところなんかギャグ系のめちゃくちゃさもあるところが鈴木清順らしい。股から偽菩薩のオンパレードもなかなかよなあ

後半のシリアスな感じも面白かったー!美佐子が抱いた相手は夫だったのか先生だったのか。はたまた再会した先生は元の先生だったのか、、先生の素性のしれなさと同じくらいエロオヤジ感が気色悪くはあったが。

物語通してそこまで恐怖という感じはなかったけど、不気味で後味の悪さはあったかも。木乃伊の外見の方が怖かった。

音が聞こえてきたらいるというのも清順ぽい。彼の作品にはキャラクターに対する演出がされればキャラクターが存在するという原理があるように思う。
昼行灯

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