ぱりぱり

私とあなたのオープンな関係のぱりぱりのレビュー・感想・評価

3.5
Filmarksで評価低めのが意外と好きなのかもしれない...それに見終わってから、自分とは全く違う感想を読むのも楽しい

全てのオープンリレーションシップに当てはまるわけではないと思うけど、本当に相手のことが好きだったら嫉妬してしまう気持ちは抑えきれないし、その気持ちを機械的に(合理的に?)処理しようとするのは無理があるんじゃないかと思う。
この映画のおじさんみたいに自分は孤独だって割り切れる人なら、相手に対する好きの気持ちが大きくなりすぎない限りにおいて(つまり嫉妬が生まれないくらいの好きであれば)オープンリレーションシップは可能だと思うけど。

違う二人だったらオープンリレーションシップでも上手くいっていたのかもしれないけど、オープンリレーションシップを実践してる最中のガビとマーティンを見てたら、何のために恋愛してるのか、単純にドキドキするためだけに生きているのか、疑問に思った。
刺激を求めて生きるのは一つの生き方だと思うけど、ああいう遊びは本当の刺激とは言えないと思う。自分が安心して帰れる場所を確保して遊ぶのはなんかずるい気がした。刺激っていうのはもっと不安定で自分が傷つく覚悟がないとできないのかなとガビを見てて思った

マーティンにも親近感を覚えた。相手に自分のことを全て曝け出すのは本当に怖い、というか無理じゃないかと思っちゃう。でも相手のことを好きになったら何でも知りたくなっちゃうガビの気持ちもすごくよく分かる。

あと、本筋とは関係ないけど、どんな人が好みなの?て聞かれた時に、funny and sensitiveて答えてたのが新鮮だった!!繊細さってあまりポジティブに捉えられないイメージだったから意外だった。funny とsensitiveって両立しないように見えて、そうじゃなかったりするんだろうな。繊細な人が生き延びる方法が面白さだったりすると思うから。
気軽に、しかも誘ってるとかそういう面倒くさいことなしに、真剣に恋愛の話を語れる文化が羨ましかった

とかいいつつ、この映画って結構保守的なんじゃ??
オープンリレーションシップをテーマにしてる割にはオチが優しいのか甘いのか微妙だし、もっとザクザク切り込んでほしかった。

オープンリレーションシップって私はそもそも考えたことなかったけど、実践してる友だちにこの映画をおすすめして感想を聞いてみたい