アヤネ

羅生門のアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

羅生門(1950年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

わかるようなわからんような、というか、映画としてははっきりとしたオチがついてたんだけどもなんとなく気になって原作の「藪の中」とついでに「羅生門」読んで、なんとなく、ははぁ、となった感じというか笑 結局、木こりの話が正しくて、他の三人は変わらぬ結果(夫が死んだ)に至る過程を、自分の都合のいい(自分を正当化できる、多襄丸の場合は自分を強く見せられる)作り話で表現したってこと、なのかな。木こりの話に出てくる男ふたりはみっともなかったし、女の話のなかでのみ、女は被害者一辺倒だったし。人間の自分本位さが浮き彫りなる中で、罪悪感を打ち消すためなのかもしれんけど子供を引き取った木こりと坊さんのやりとりが一条の光というか希望なんだろうなぁ。「おぬしのおかげで、私はひとを信じていくことができそうだ」ってセリフは良かったなぁ。雨もやんでね。しかし「藪の中」はほんとにただみんな違うこと言ってるってところで終わっちゃうから、あれにこのオチをつけたってのはすげぇな。まあ解釈の一種なんだろうけど、ははぁなるほど、って思えたもんな。面白かった。ただやっぱ結構頑張らないとセリフが聞き取れない笑 字幕なかったからほんと必死だった笑
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