リドリースコットの最後の決闘裁判が、
羅生門オマージュだったらしい。
羅生門自体は学生時代授業で習ったけど、
追い剥ぎしか印象に残ってなくて、
どんな話だったっけ?
と羅生門オマージュにいまいちピンと来てなかったが、ようやく観て納得。
人は自分の見たいようにしか世界を見ない。
日本橋ヨヲコの少女ファイトの「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前ん中ではな」
を三者三様、いや、四者四様のバイアスで語る話。
決闘裁判がどこをどこまでオマージュしたのか?オチはどう変わるか?
なんかを意識しながら観た。
決闘裁判は本家より女性の生き方にフォーカスして、三章立てにして観やすくしてる。
より今に問題提起出来るようアップデートされてるのに、時代設定は決闘裁判の方が前っぽい。
イタコのイタコとしてのバイアスもあるかなーとか思ってたけどそこは媒介に終始。
見栄、思想、嘘、真実、
フィクションが如何に綺麗に取り繕えるか、
取り繕わない事実が如何に滑稽で面白くないか、
事実は小説より奇なりを逆転し、
フィクションの中のリアリズム追求、
50年の作品に、
今も不変で普遍のテーマ性がある。