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羅生門のfilmloverのネタバレレビュー・内容・結末

羅生門(1950年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

初の黒澤明映画。

雨宿りを羅生門でしている3人が、摩訶不思議な殺人事件について、回想をする物語

1つの殺人事件に対して、5人(当事者)の証言が異なる。
皆が自分が殺人をしたと証言し、事実が良くわからない。

これは、真実と事実が異なることを表現しており、普段であれば、自分を言いように見せようとするが、今回は悪人になりたがるという、構成で、より明確に表現されているように思う。

そして、最後には羅生門に捨てられた赤ちゃんを1人が育てることを決めたことで、世の中は真実、事実よりも、人を想いやる気持ちが大事であるということを伝えているように思う。

凄く考えさせられる映画でした。
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