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沈黙/ある沈黙のかずシネマのレビュー・感想・評価

沈黙/ある沈黙(2016年製作の映画)
3.6
血をもみ洗うには塩をつけると良い、と「マグダレンの祈り」のクリスピーナが言っていた事を思い出す。
作品設定も似ている。

仕込みっぱなしの男はいいよな。
何も傷つかないもんな。
傷つくとしたら体裁だけだもんな。

親しくなった先輩女性が言った事が正論だとは思う。
主人公の彼女は、どうしたってもうあの時代の一般的な幸せを望むのは難しい。
子供と生きようが、子供を捨てて生きようが。
それであれば、どうでもいい男の種から出来てしまった子供の事は人に任せて、人生をやり直すべきだ。幸い、彼女は若い上に家はお金があるのだし、自分自身の人生をやり直すべきだ。
…と、彼女も頭では分かっているのだろうが。
なかなか、そうドライになるのは難しいなんてものじゃ無いよな……。
だって彼女は楽しみにしていたんだものね。

どうやって撮影したんだろう。
他の方は普通に妊婦さんかなと思うが、主人公は…?
体型を見るに特殊メイクやCGにも思えなかったし、ボディダブルの様にも見えなかったけど、産前産後に撮影したって事なんだろうか。。
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