Hideko

真のフランス男のHidekoのレビュー・感想・評価

真のフランス男(2016年製作の映画)
3.5
原題: Le Dernier des Céfrans

2020年 MyFFF “STAY HOME edition”にて鑑賞。
30分24秒 ショートフィルム。

2018年のサッカー ワールドカップ ロシア大会を観ていて思ったこと。フィールドでプレイしている殆どの選手が移民のようで驚いた覚えがあります。

本作ではレミが最後の「真のフランス男」になってしまう…と公式サイトの解説にありましたが、日本のような国にいると移民の存在とその社会的立場、偏見など様々な要素を理解するには余程勉強するか、実際フランスに、少なくとも長期間住んでみないとなかなか理解するのが難しいですね。

同じ団地に住む仲間内で最後のフランス男と呼ばれながらも、皆で集まるとレミを心の底では特別視することなく、屈託のない笑顔を浮かべ楽しく連んでいる。そのことはレミがイスラム教徒であることも大きく影響していると思われますが…。

本作は移民であろうがなかろうが、信じる宗教が何であれ、フランスに暮らし、馴染み、フランスを愛していれば「真のフランス男」であることに変わりはないということでしょうか?

解釈が非常に難しい作品であると感じると同時にこのような捻りの効いたタイトル嫌いじゃないです。どちらかというと好きですね。
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