このレビューはネタバレを含みます
20歳以上の女性を対象にしたオーディションを経て結成されたグループ“DREAMING MONSTER”が初主演を務めた青春ドラマ作品ということで。印象としては、冒頭で映し出される登場人物らの回想シーンや耳心地の良い音楽にノスタルジックな気持ちにさせられ、ほんの少しではあるが今後の展開に期待を抱いたのだが、正直言って、期待に応えてくれるどころか残念な気持ちにさせられましたね。雰囲気は悪くはないのだが、出来栄えとしてはそれなりといったところ。まず触れたいのはやはり、中山安美をはじめとしたキャスト陣のお世辞でも上手とは言えない演技は、頑張りは伝わるのだが気になるところ。不自然な演出も随所に見られますし、演じているシーンとそうでないシーンのギャップが余計に彼女らの演技力を浮き彫りにしている印象。そして、描かれている物語も決して悪いものではないのだが、ノスタルジックな雰囲気をそのままに、ひとつひとつのシーンに時間をかけすぎているせいで終始退屈に感じてしまいますし、これはあくまでも個人的に感じたことですし、仕方のないことではあるのだが、「モンスター」という響きがどうも雰囲気と馴染んでいないので違和感が。本作はキャスト目的での視聴が好ましいと思いますし、片手間程度の視聴が丁度良いかと。
