あきしげ

最/終/感/染 ~アンチ・ソーシャルのあきしげのレビュー・感想・評価

2.0
ゾンビはネットワーク上にも進出する。

良かった点。

・ゾンビとSNSの融合
・主人公が意外にも強い

悪かった点。

・チート・ザ・息子
・解決方法の曖昧さ
・ゾンビよりもSF

本作は二作目だと知らなかった。
タイトルに続編の雰囲気がない。
鑑賞を始めると確かに続編です。

一応、冒頭で前作を振り返る。
ある程度は世界観を把握する。
SNSでゾンビが発生します。
かなりムリのある設定である。

コンピューターを介すウイルス。
なんだか『ループ』を思い出す。
ただ、本作はもっと現代的です。

主人公は線の細い女性でサバイバル向きじゃない。
それなのにゾンビが蔓延る世界で普通に生きます。
多少のサバイバルをしているが大変さが伝わらず。

本作のカギを握るのは主人公の息子。
何者かよく分からないまま登場する。
なぜかゾンビたちを操る事ができる。
これについて説明不足のまま終わる。

問題となるレッドルームと呼ばれるサイト。
ここのアップデートが完了したら人類破滅。
前提となっている状況がぶっ飛びすぎです。
それを止めるのが息子だが理由も曖昧です。
だからずっとフワフワした感じで展開する。

ゾンビ映画であるが違う。
死んでから生き返ります。
これはゾンビの設定です。
ただし、人を食べません。
凶暴化して人を襲うだけ。
これは感染系の作品です。

つまり、本作は二つの要素を持つ。
そのせいで全体的に説明不足です。
結局、ゾンビはオマケ程度の存在。
ゾンビ映画と呼ぶには物足りない。
あきしげ

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