戦争が行われている架空の国で、牛乳配達の男と多国籍軍の英国将校に追われる女が恋に落ちる。クストリッツァ監督が主演も務める純愛ドラマ。
クストリッツァの映画は戦争の描写がデフォルトなので、一旦戦争の話はおいておきます。クストリッツァとモニカ・ベルッチ、2人のピュアな愛の逃避行を、いつもの動物たちとの寓話的な演出を盛り込みながら、ユニークにエネルギッシュに描いています。
この逃避行がなんとも過酷！2人とも若くはないのによくやったなぁ。
ラストシーンでは、戦闘シーンや血なまぐさい映像ではない戦争の描き方が心に刺さりました。彼の一途な愛と戦争の悲しみを同時に見せる素晴らしいシーンに涙が溢れました。なんて素敵なエンディングなんでしょう。唯一無二の純愛ドラマだと思います。
どうやって撮影したのか、大変そうだなぁというシーンが多々あり見応えたっぷり。とことんやる監督のパワフルなところ尊敬します。動物が死ぬシーンもあるので苦手な方は要注意。
戦争の悲惨なシーンとハチャメチャな楽しいシーンと動物たちとの癒しのシーン、この世界観にまたしてもクギづけにされ、最後は深く感動！
ミルクをあげたヘビの恩返し。
愛おしきハヤブサ。
動物たちよ、ありがとう。
