『ミニオンズ』映画第二弾。さらわれた少年グルーと、救出のために奔走するミニオンたちを描く。
ミニオンズのうち4人にフィーチャーし、各所でワチャワチャと繰り広げられる騒動を並行して描いている。グルーが憧れるヴィラン集団、彼らが狙う石、そしてヴィラン集団から追い出された男、その他もろもろとキャラクターも豊富で飽きさせない。
なにはともあれミニオンズが可愛いのだが、1作目で堪能したような大集団でのシーンが少なかったのが残念。大量のミニオンズが動き回るさまが好きなので、そこはちょっと物足りなかった。
あとは、ストーリーが平行しているのでまとまりは薄い。要所要所で見どころはあるものの統一感はあまりない。ただし、もはやストーリーはどうでもよくて細部の笑いで魅せる作品だと振り切っている感もあり、そういう意味では統一感などむしろない方がいいのかもしれない。可愛くて楽しければよし!
アジアンテイストや懐メロの使い方もニクい。頭を使って楽しむのが『バズ・ライトイヤー』だったとすれば、こちらは目と耳をフルに使って楽しむ映画。表情だけで感情や意図をここまで表現できるのだという驚きもあり、子ども向けアニメーションらしい魅力に溢れていた。
欲を言えば、もうちょっとヴィランが魅力的だと良かったんだけどなあ。ヴァンサン・カッセル激似のナックルズはいいとして、他のヴィランがいまいち弱かったかな。