このレビューはネタバレを含みます
シリーズ最弱の出来。
一定の面白さはあるがやはりグルーが活躍しないとミニオンズがドジをやるのをるただ見せられるドタバタコメディで止まってしまっている。
スケールのデカい事をするヴィランとグルー達の図式が面白かったシリーズがミニオンに人気があると勘違いした製作陣が主役に据えて低年齢層向けのレベルの低い作品になった感が否めない。
しかも今回はグルーが捕まってミニオン達が健闘するのだが何故かカンフーを習うという無理筋。
鍛えてもらったところでペンダントの力で化け物になったヴィラン達に敵うはずもなく見せ場も弱い。
たまたま動物に変化したおかげで野生の力を解き放ち一瞬形勢逆転したくらいで勝ち。
カンフーパンダの劣化版。
結局ワイルドナックルにチャンスをもらえなければ敗北という展開。
最後はなぜかワイルドナックルは死んだ事になり埋葬するのだがそもそも生きているし誰が死んだ事にしたのかよく分からない。
悪役が堂々と自己主張の強い邸宅に住んでるのも世界観のバランスがおかしいシリーズなのだが今回は特に変な所が目立って酷い。
ミニオン達がお願いする時の黒目を大きくするテクニックはシュレックのスピンオフの長靴をはいた猫で既に手垢が付いてるのでイマイチ。
ギャグのセンスも今まで以下。
音楽やファッションは一応70年代感を出してるのだが空気感は完全に現代的で雰囲気だけなんとなく取り入れてみました感が悪印象。
せっかく悪に前向きなグルー身動き取れないようにして知能指数の低い連中を無理矢理活躍させるのだろう。初期の頃の様にサポート役で光っていたのだから無理に前に出さなくても良かろうに。
はじめてのお使い的な観客が応援したくなるように脚本を考えられたのだろうか。
自分には合わなかった。