ティーヌ

光州5・18のティーヌのレビュー・感想・評価

光州5・18(2007年製作の映画)
2.5
光州事件発生から10日間を描く。
冒頭、本作は実話の映画化だ、という言い切りにビビる。

個人的にはやり過ぎというか……ちょっと扇動的。
結果を知っているからかもしれないが、感動的で過激な演出が辛い。特にラストの結婚写真撮影の場面は嫌悪感すらある。

銃を取って死んでいった市民たちを英雄視していいのか。弟の仇を討つために死ぬのはいい話なのか?「家族を守る」が「国家を守る」に直結していて怖い。
理由があれば暴力も手段の一つだ、なんて、私は言えない。

そういう時代だと理解しているが、男同士で女のやり取りしてるような描写や、女があまりにも弱々しいのが、イライラする。
作中、看護師が、友人を守るために軍人を殺してしまいショックを受けて「これが夢だったらいいのに」と言う。あまりにも独り善がりでびっくりしてしまった。