プロデューサーってのは常識人には務まらない仕事だと思った。
とにかく、何もないとこから積み上げていく仕事である。なんにもない。そこに何かがあると思わせる、説得する。それが仕事だ。ハッタリ、嘘、時には逃走。それがプロデューサーの技だ。
自分がいいと感じたものを最後まで信じて、あらゆる手段を尽くして最高の価値を生み出す。
失うモノはない、上がるだけだ。これが信条でとにかくチャンスを得る。そしてそのチャンスを掴みとるのは自分の信じたキャスト達。なんとリスクのある仕事なんだ!
リスクは考えない、とにかくチャンスを与えて、掴み取るまで信じ続ける。それがプロデューサーの仕事だ。
嘘もハッタリも、最後に本当になればもうそれは嘘ではない。