三月

SING/シング:ネクストステージの三月のレビュー・感想・評価

3.8
吹替で鑑賞。
前作に引き続き結構強引なところがあるけど、テンポ良く、ショーの規模もパワーアップして楽しかった。

ムーンさんは相変わらずショーのことしか頭にない。SINGの主人公といえると思うけれど、ここまでショーのプロデューサーとしての純粋な信念と熱さにフォーカスして(例えば旅で出会った人物と恋に落ちるなどのエピソードなども無しに)描かれるアニメーションも珍しいように思う。
あまりにフラットな視点がブレないので、性別さえ、あってもなくても良いような印象がある。

今作もこのムーンさんの異常な行動力に乗せられて、まわりのみんなが結果的に夢を叶えたり成長したりする。
ショーの最大のハイライトとしてロックスターが絡んでくるけれど、ムーンさんのある意味自分勝手な事情ともいえるハプニングに、大スターを割としっかり付き合わせることになる展開でハラハラした。

また、相変わらずロジータが可愛い。
主婦の設定で、ここまで純粋で可愛い(そして凛々しくもある)キャラクターが描かれるところが、SINGの好きなところ。

吹替版の稲葉さんの歌は、短いながらもさすがの存在感だった。
ベテランの貫禄を備えつつも澄みきった若々しい声で、会場の観客は15年前と変わらぬパフォーマンスを見せてもらえてるんだろうなと想像できるステージだった。

最終的には、B'zのライブに行きたくなった。笑
三月

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