えむ

SING/シング:ネクストステージのえむのレビュー・感想・評価

3.8
素直に単純に楽しい映画。

前作から今度は大きな劇場へ!
さしづめブロードウェイを目指す小さな劇場のカンパニーが、あの手この手でピンチを切り抜けながら、みんなの心を掴んで行く物語です。

昨今グレイテストショーマンのような実写ミュージカル映画も市民権を得てきているから、肝心のショー部分はあっさり感があるんだけど(短いからね)、それでもアニメならではの派手さや、リアルには有り得ない演出が面白い。

毎年ブロードウェイのショーレース中継をガチで見るくらいのミュージカルファンでもある私としては、このストーリーの構造そのものに、なにもブロードウェイだけでなくとも、地方の小劇場にだって才能の芽や良い作品はあるってことを仄めかすようなメッセージや、コロナ禍で最も分かり易く打撃を受けたショービジネス業界を盛り上げてチアアップする熱意ようなものも感じて、その点でも面白く観られました。

実際、ショーの面白さを子供たちもとても手軽に味わえる作品だし。

で、基本体の小さい動物キャラがドーンと大きいサイズのキャラを脅かしたり動かしたりってものあって、なんか結局、体の大きさ(体制だの肩書きだの)じゃなくてハートの大きさですよって言われてる感じもしちゃうな。

私はやっぱり秘書のミス・クローリーが大好き。
出てくるだけで釘付けです。

彼女ほどのコメディエンヌは居ないね、とあえて女優としての評価をさせていただきます。
こう、戸田恵子さんとかを彷彿とさせるね。笑
えむ

えむ